N設計室(永田昌民氏)との実質的に初めてのコラボレーションの家です。
2001年に完成した建物で、今年で丸10年が経ちますが、シンプルであきのこないデザインは、
今見ても古く感じさせない空間で、年月を経るほどに逆に味わいを増してゆきます。
経年変化により無垢の木は艶のある飴色となり、愛着も深まります。
自然素材を多く用いた住まいは、永く住み続けたいと思える居心地の良い空間となっています。
「寸法の自由度」が大きくあるといいます。 建具屋さん手づくりの木製建具は既製品の窓に比べて寸法が自由になるので、
窓が切りとる景色の範囲をコントロールすることができます。
また、既製品の網戸には、丁度椅子に腰を掛けた目線の高さに横切る“サン”が入ってしまい、
窓から見える景色を途切れさせてしまいます。 だから、永田昌民さんはできる限り、建具屋さん手づくりの木製建具を用いるそうです。
窓は壁の中に引き込むこともできます。
リビングの床からフラットに続く木製の窓枠、ウッドデッキ、視線の先の景色へと、
ゆるやかにつながっていきます。 「福生の家」の記事はこちら