10月8日にグランドオープンを迎えたあいばこ。
10/8.9.10の3日間に開催したオープニングイベントにはたくさんの方に
ご来場いただきました。
暮らしを楽しむ場、「あいばこ」は、
小泉誠さん×伊礼智さん×相羽建設がコラボレーションしてリフォームに取り組みました。
徹底的にこだわったのが「細部に至るまで本当に使うことができる空間づくり」です。
ショールームですから、お風呂やキッチンなど使えなくてもお客様にお見せする事はできます。
しかし相羽建設は徹底的に実際に使えるものをつくりました。
お風呂も入れます。トイレも使えます。もちろんキッチンも使うことができます。
通常、既存マンションのリフォームでは設備配管に大きな障害を受けることが多く、今回も見えない箇所で多々難題もありましたが、設計力・技術力を併せて、本当に使える空間づくりを 行いました。
実際に使用していただく・・・体感していただく・・・相羽建設のこだわりです。
本日は、メンテナンスリフォーム部の佐々木が、
暮らしを楽しむ場、「あいばこ」の見どころをご説明いたします。
キッチン
『あいばこ』の顔ともいえる場所・・・それがあいばこキッチンです。
普段お客様をお迎えする時には、受付としての機能を持たすためにカウンターが立ち上がっています。
お料理教室などを行う場合はオープンキッチンに変身できる、とても素敵な家具になっています。
素材を活かした、すっきりとしたデザインからは、小泉さんらしさを感じます。
カウンターの仕掛けやシンプルに見せるための細かなディテールを是非とも目で見て、肌で触れて感じてみてください。
あたかも新しくつくったように見えるカウンター上にある窓ガラス。
実はこれはリフォーム以前からあったものを再利用しています。リフォーム後も新しい家具に溶け込んでいる窓ガラスは、タイルの割り付けや吊り戸の細かなディテールが計算されているからこそ。
ここでも小泉さんのこだわりが見え隠れしています。
フリースペース
この空間は『あいばこ』の活動スペース。様々なイベントやワークショップなどが開催できるようなスペースです。 奥には大きな収納とトイレがあります。一見するとただの壁に見えますがそこは収納スペースです。
シンプルな壁に見せたい!という小泉さんの意思が伝わるような細かなディテールの集合体です。
トイレから収納までまるで一つの家具であるかのような納まりは見る人に『シンプルな壁』と感じさせます。
床の段差
『あいばこ』は無垢材の床スペースと畳スペースに空間が分かれています。
またそこには20センチほどの段差が生まれています。
実は、この段差も既存マンションにもともとあった段差なのです。
もともとの段差を活かし、座の空間と立つ空間を分ける・・・
落ち着いた空間と活動的な空間に分ける・・・
既存を活かしつつ、床の素材を変えることで実現した小泉さんの空間づくりが体感できます。
間仕切り家具
この間仕切り家具は、あいばこの主役のひとつです。
幅1m80cmのユニットが3種類 幅90cmのユニットが1種類 の合計4種類のユニット家具になります。
これから『あいばこ』で、家具として販売していきます。
間仕切りであり、家具である。空間は一つであるが心地良い場所は家具により分けられている。
家族の変化に合わせ、生活を変えることができる。
ただの収納ではない間仕切り家具が『あいばこ』からの提案です。
畳スペース
和室にテーブル・・・一見交わることのない組み合わせ・・・『あいばこ』からの新しい提案。
この場所に置くために考えたテーブルは相羽建設×小泉さんのコラボによる大工さん造作のオリジナルテーブルです。
畳との相性を考え、家を建てた大工さんが手間暇かけて作り出す、天板はJパネル、脚部は上棟時に使用した仮筋交い(かりすじかい)の再利用の材料を使用するというストーリーです。
オープン時に試作品が登場します。
和室でも椅子・・・型にはまらない形も『あいばこ』からの提案です。 打ち合わせ室にはベンチもあります。この空間もまたリフォーム前の状態を活かした作りとなっています。
少し低い天井はもともと撤去できないシャッターが設置されていました。
またベンチになった部分も、もともとの床よりも一段上がった状態でした。
その条件を逆手にとって、アイデアを盛り込み、誕生したのが、落ち着きのある素敵なベンチのある空間。
小泉さんが得意とする箱をイメージした空間づくりです。 窓には障子が追加され、外からの視線を気にすることなく優しい陽の光を採り入れながら打ち合わせをすることができます。
障子の桟は建具屋さんがもう限界というとこまで細くしたことで存在感を感じない、すっきりとしたデザインになっています。 ベンチ上の天井高さと間仕切り家具の高さは合わせてあり、素敵な空間を生み出すもう一つの仕掛けとなっています。
リビングスペース
8畳ほどのスペースにリビング空間を作り出しました。
畳も好きだけど和室をつくるスペースはないなあという お客様に『あいばこ』からの提案です。
畳にソファという新しい提案で相羽建設の住まいづくりに新たなイメージが加わりました。
大きな工事ではなく、間仕切り家具との組み合わせで実現可能とする空間がそこにはあります。 テレビ台とソファはこいずみ道具店のオリジナル商品です。
ソファは座面が開き、収納になっています。
幅が広いのでお昼寝にピッタリです。ぜひ一度寝そべってみてください。
照明
テレビ脇の照明と階段脇の照明はデザインから照明位置まで小泉さんがこだわって設定します。
演出された空間を是非ご体感下さい。
お風呂・洗面室・トイレ
伊礼智さんによるデザインです。
伊礼さんの魅力は皆さんもご存知の通りかと思いますが今回はリフォームということで、空間づくりに大きな制限がありました。
小泉さんと伊礼さんが特にこだわったのが入口付近の納まりです。両者の表現の違いが打ち合わせを重ねるたびに、段々とすりあっていくのを感じました。何度も図面が変更になりましたが最終的に出来上がったものは小泉さんの空間から伊礼さんの空間に入り込んでもまったく違和感が無い、見事な空間づくりです。 入口で一段上がっているのは最小限の床下空間を確保し、使える配管を設置するため、トイレと洗面脱衣室の天井高が異なるのはトイレ換気ダクト確保の影響です。
これらを設計力と技術力を活かしておさめ、出来上がった空間です。
階段
『あいばこ』はマンションの1フロアにもかかわらず、階段が設置されています。
こちらも階段家具として販売を予定しています。
暮らしを楽しむ「場」、『あいばこ』で、見て、触って、体感してみてください。
お待ちしております。