N設計室・永田昌民さん自邸『都大橋の家』今の季節、アプローチは緑のトンネルのようになっています。

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N設計室・永田昌民さんの設計スクールの記事はこちら

 

先週、永田昌民さんのご自宅に伺ったら、アプローチが緑のトンネルのようになっていました。

下は3月に伺った時のアプローチの写真です。

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見違えるように新緑が芽吹き、

アプローチの向こうのご自宅が隠れてしまっていますが、

敷地を最大限植物のために残し、街に緑のある風景をもたらしています。

 

お庭をお手入れするのはもっぱら奥さまだそうです。

植わっているのは、以前のお庭から引っ越してきた植物たちです。

 

間引く草は何種類か決まっているそうですが、

肥料を与えて土を作る、というような手をかけず、

水やりも、ほとんど自然にまかせているそうです。

 

 

新しく種や球根を植えた植物もほとんど無いそうで、

土の中の「シードバンク」と呼ばれる種のストックから、

外の環境に合わせて自分で生えてきているそうです。

以前は元気だった植物が消えてしまったり、見違えるように元気になる植物もいたり、

 

新しい家に引っ越して8年目となる今でも、毎年変化があると、

とても楽しみにしていらっしゃいます。

 

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在来種を中心として育てている中に、山野草が好きなご友人から分けてもらったものも、

大切にされていました。

今の季節、日本タンポポが咲いていました。

私は、見たことのない「日本タンポポ」を見てみたくて、道端に咲いているタンポポの中から

「日本タンポポ」を探していたのですが、始めてお目にかかり、とてもうれしかったです。

少しくすんだ黄色で、花びらがつぼんでいる、控えめでかわいい花でした。

 

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こちらは「うらしま草」。

花の中から釣り竿のような弦が一本垂れ下っている、

とても変わった形をしています。

 

奥さまは、山登りへ行った際に、その草花がどんな環境が好きで、

どんな場所に生えているのかをよく観察して、庭の中で似た環境のところに植えてあげるそうです。

 

私もこの話を聞いてから先日奥多摩へ山登りに行った際に探してみたところ、

たくさん自生している所を見かけ、こういった視点を持つのも、

山歩きの楽しみが拡がると感じました。

 

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雨が降った日は、これから夏にかけて、アプローチから玄関に行くまでに

植物についた水滴でびしょぬれになってしまうのだそうですが、

それでも出来る限り、枝を切らずに自然に任せているそうです^^

木陰が涼しく、地面がとても近くに感じ、植物と共存している家です。

永田さんのお住まいの心地良さは、この植物たちの存在もとても大きいと感じました。

 

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【AIBA tv】N設計室・永田昌民設計スクール
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●第1回:録画『永田さんの設計の考え方』(OMやパッシブについての考え方)
●第2回:録画『敷地の見方・完成物件見学』(永田さんご自宅・A邸)
●第3回:録画『施主インタビューの仕方 プレゼンの仕方』
●第4回:生放送5月12日(木)AM9:30からPM12:30『現場管理について 現場の見方』
●第5回:生放送6月9日(木)AM9:30からPM12:30『図面についての考え方』
●第6回:7月14日(木)午後開催『設計課題プレゼン 設計批評』
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