2012/1/21(土)・22(日)に見楽会を開催する「庭を楽しむ家」(東京都東久留米市)を手掛けた造園家ZOEN(ゾエン)の蓑田さんにお話を伺いました

今回見楽会を開催させていただく「庭を楽しむ家」は、
長年住み慣れた地でのお建て替えの住まいです。

敷地の入口には、30年近く家族と一緒に成長してきた、5メートルを越えるシンボルツリーのシャラの木が、以前と変わらずに家族を迎えます。

>「庭を楽しむ家」見学会のお知らせはこちら

お隣の小学校の校庭から明るさを採り込み、南西へ開いたL時型の住まいです。


植栽は、住まい手さんの義理の息子さんで、造園家でもあるZOEN(ゾエン)の蓑田さんが手掛けます。

こちらがお庭のラフプランです。
住まい手さんにお話を伺いながら敷地を見て、植栽スペースや通路となる大まかな画を描きます。
玄関までのアプローチや駐車スペース、駐輪スペースも建物の図面に合わせてデザインします。

敷地の周辺環境も大切な要素です。
リビングやキッチンに立つと視線の先にある窓、デッキ、その先に見える庭と周辺の景色も確認します。

このラフプランが出来上がったら、樹木を栽培している畑に足を運びます。
庭をイメージしながら、実際に植える樹木の実物を選んで、
配置と樹種を決めていきます。
植物は、年月を経るほどに成長していくので、それも見越して樹木を選ぶそうです。

蓑田さんは、
「最初に樹種を決めることもあるが、同じ樹種でも一本一本樹形が異なるので、実物を見て選ぶことが多い」
と言います。



(↑クリックすると大きく表示されます)
畑で樹木を確認した後、図面に樹種を落としていきます。

更に具体的な配置や、駐車スペースとアプローチで使用する素材などを計画していきます。


(↑クリックすると大きく表示されます)

しかし、これもあくまで参考図。
実物をお庭に置いてみて、バランスを見ながら配置を確定していきます。

これから見楽会でのお披露目へ向けて、庭づくりが進みます。
完成がとても楽しみです。
見楽会当日は、会場にて造園家の蓑田さんがお庭を紹介します。
蓑田さん曰く、
約50センチメートル四方でも土があれば、木を植えることが出来るそうです。
敷地の条件によっては、お庭を確保するのが難しくても、
アプローチや駐車スペースを工夫することで、
違った風景を作ることが出来るそうです。

植物の成長は、日々の中でお手入れと変化を楽しむことが出来、暮らしに彩りを加えてくれます。
四季を感じ、身近な自然を楽しむ暮らし、ぜひ参考にしてみてください。

>「庭を楽しむ家」見学会のお知らせはこちら

(記:宮原)

 

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